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安心して化粧品も植物エキスも皮膚に塗る

皮膚には外部からの物質の浸透を阻止しようとするシステム、バリア機能があります。バリア機能があるから、毒ガスやウルシオールのような一部の植物毒を除いては、安心して化粧品も植物エキスも皮膚に塗ることができます。先述したコラーゲンと同じように、今度はプラセンタ(胎盤エキス)を例にしてみましょう。ある化粧品は次のように美容液の宣伝をしています。(1)プラセンタエキス配合。(2)プラセンタはコラーゲンやエラスチンの生みの親、線維芽細胞の働きを促進させ「若々しいハリとツヤのある肌づくり」に役立ちます。この宣伝はひどい薬事法違反ですが、それはともかく、プラセンタには、水溶性のものと油溶性のものがあります。油溶性のものは角質細胞間脂質の層にサンドイッチされている結合水の層や、角質がもっている異物との結合力などの皮膚のバリア機能に阻止されて浸透できません。では、水溶性のプラセンタはといえば、皮膚のバリアは水溶性物質を強力にブロックしますから、これまた皮膚には浸透できません。要するに、プラセンタは皮膚へは浸透しない物質なのです。コラーゲンの説明同様、(1)から(2)へと連続していません。つまり、プラセンタを皮膚に浸透させるためには、皮膚のバリアを破壊する合成界面活性剤が必要になります。逆に考えれば、「合成界面活性剤を乱用していない安全な化粧品ですよ」としている商品に配合しても意味がありません。しかし、浸透しないということは、同時に安全でもあるのです。なまじ本気になってプラセンタを皮膚に浸透させようとすると、化粧品そのものを、バリアをこわす危険なものにしなければなりません。

[注目サイト]
ポーラのアンチエイジング
http://www.pola.co.jp/company/AAA/index.html

ポーラの美白化粧品
http://www.pola.co.jp/

こういう化粧品を使うと、皮膚が萎縮してチリチリのシワになるので、僕たちはよく「ちりめん肌」と呼んでいました。香りはいいがシミの誘引物質を含む植物エキス、効果はあるが発ガン性もある植物エキスなど、こういうエキスは皮膚にバリア機能があって、浸透しないから使用できるのであって、プラセンタをまじめに皮膚に入れようとしている化粧品を使っている人には、植物エキスは使いづらい成分であることはおわかりでしょう。毒性がある成分がプラセンタと一緒に入ってしまうのですから。「そんなに神経質にならなくても」と思う方は、アンチエイジング化粧品が大流行している現状を思い出してください。この愛好者は乾燥肌の持ち主であり、バリア機能は徹底的にこわれていますから、こういうエキスをまともに吸い込んでしまいます。後で詳述しますが、植物はそれぞれ攻撃してくる微生物や昆虫に対する自衛毒をもっており、この毒が皮膚にどういう影響を与えるかわからないので、注意しなければならない成分です。家庭で育てているかわいらしい鑑賞用の植物どころか、食用の野菜にさえ皮膚には危険なものがあります。